欲望の街

運命の再会という名の劇薬。パパ活女子に全てを搾り取られた既婚オジサンの末路

ねえ、あなた。運命って言葉、信じているかしら?

平凡な日常に飽き飽きしている時ほど、人間って都合のいい「奇跡」にすがりたくなるものなのよね。

特に、自分が特別な存在だと思い込みたい、少しお疲れの既婚男性たちはね。今回は、マッチングアプリで「運命の再会」を果たしてしまった哀れな迷える羊のお話よ。それじゃあ、彼の絶望の底を覗いてみましょうか。

【体験談】ATMに成り下がったことに気づけなかった男

「まさか、ここで再会するなんて……これって運命だよな?」

圭介(38歳・既婚)は、マッチングアプリの画面を見て息を呑んだ。そこに写っていたのは、大学時代に密かに憧れていた後輩、沙耶だったのだ。妻との生活はすっかり冷え切り、会話もない日々。そんな中で見つけた、かつての眩しい思い出。すぐさま「いいね」を送ると、奇跡のようにマッチングが成立した。

再会した彼女は、見違えるほど洗練された美しい大人の女性になっていた。「圭介先輩、昔から優しかったもんね。私、ずっと先輩みたいな人が理想だったんです」——上目遣いでそう囁かれ、圭介の理性は完全に吹き飛んだ。

それからというもの、逢瀬のたびに高級フレンチ、星付きホテル、ブランド物のバッグ……。圭介は「日陰の身でもいいからそばにいたい」と泣く彼女のため、妻に隠れて消費者金融で借金を重ね、すべてを注ぎ込んだ。「彼女こそが真実の愛だ」と信じて疑わなかった。

しかし、破滅の足音は突然やってきた。

ある週末、ホテルでシャワーを浴びる彼女のスマホが何度も光った。ふと目をやると、ロック画面にパパ活女子のグループLINEらしき通知が表示されていたのだ。

『今日のおぢ、マジでチョロいw 大学の先輩って設定で持ち上げたら、またセリーヌ買ってくれたんだけどww』

『うわ、それATM圭介じゃん? 既婚のくせに運命とか語ってるキモい奴だっけ?』

『そうそう! 嫁の金も借金も全部私に貢いでるのウケる。そろそろ飛ぼうかなー』

ATM圭介。それが、彼女のスマホに登録されている自分の名前だった。

「……先輩? どうしたの?」

バスタオルを巻いて出てきた彼女は、スマホを握りしめ震える圭介を見ると、先ほどまでの甘い声から一転、氷のような声で言い放った。

「あーあ、見ちゃったんだ。キモ。勝手に人のスマホ見ないでくれる?」

「う、嘘だろ? 沙耶、俺たち運命じゃ……」

「は? 運命? アラフォーの既婚者がマッチングアプリで運命とか、頭お花畑すぎでしょ。おじさん、お金以外になんの価値があると思ってんの?」

その瞬間、圭介の中で何かが壊れた。

「あはは……あははははは!」

すべてを失い、数百万の借金だけが残った男は、四つん尋ねになって狂ったように笑い続けるしかなかった。

毒舌ちゅんちゅん丸の、甘口(猛毒入り)コメント!ちゅん!

あらあら、随分と滑稽な喜劇ね。笑いすぎてお腹が痛くなっちゃったわ。

「アラフォーの既婚者がマッチングアプリで運命」って、冷静に考えたらホラーでしかないのよ。自分が若い頃の「ちょっとイケてた(と勘違いしている)自分」に戻れる魔法の鏡だとでも思ったのかしら?

パパ活女子にとって、既婚者の「妻とうまくいってないアピール」なんて、ATMの暗証番号を入力しているのと同じよ。「あ、この人なら家庭の不満をお金で解決してくれるのね」って、絶好のカモ認定されるだけ。

それにしても、「ATM圭介」なんて素敵なネーミングセンスじゃない? 彼女の言う通り、お金以外に価値のない男が「真実の愛」なんて綺麗事を語るから、現実という名の冷水をぶっかけられるのよ。

家族を裏切り、借金までして手に入れた「運命」の正体が、ただの集金システムだったなんて……最高にエキサイティングな結末じゃない。

でもね、圭介くん。狂って笑っている暇があったら、これからその数百万の借金をどうやって妻に隠しながら返していくか、必死に頭を働かせることね。まあ、あなたの人生の「本当の地獄」は、ここからが本番なんだけど。

次はどんな愚かな人間が迷い込んでくるのかしら。楽しみに待っているわね。